「会場のプロジェクター」で本当に大丈夫?イベントで失敗しない明るさ(ルーメン)とスクリーンの選び方

セミナーや社内イベントの会場選びをする際、 「プロジェクターとスクリーンは会場の備え付けがあるので大丈夫です」 と判断していませんか?

実は、これが大きな落とし穴です。 いざ本番でスライドを映してみたら、 「映像が薄くて、文字が読めない…」 「スクリーンが小さすぎて、後ろの席から見えない…」 というトラブルが後を絶ちません。

特にハイブリッド配信の場合、「会場で見にくい映像は、カメラ越しだともっと見にくい」という事態になりかねません。
今回は、イベントを成功させるために知っておくべき「プロジェクターの選び方の基準(ルーメン・インチ)」について解説します。


1. 一番大事なのは「明るさ(ルーメン)」!会場の広さとの関係

プロジェクターの性能で最も重要なのが、光の強さを表す「lm(ルーメン)」という単位です。
家庭用や小会議室用は3,000ルーメン程度ですが、広い会場でこれを使うと、照明に負けて映像が白飛びしてしまいます。

会場の規模に合わせた目安は以下の通りです。

■ 〜30名(小会議室): 3,000〜4,000ルーメン
一般的なオフィスにあるスペックです。部屋の電気を少し消せば問題なく見えます。

■ 50〜100名(中規模): 5,000〜7,000ルーメン
ホテルの宴会場などでよく使われます。照明をつけたままでもクッキリ見せるには、これくらいの明るさが必要です。

■ 100名以上(ホール・大会場): 10,000ルーメン以上
ここまでくると大型の業務用機材になります。専門業者への手配が必要です。

⚠ 注意点 古い貸し会議室などでは、部屋は広いのに機材が古く「実は3,000ルーメンしかない」というケースがあります。必ず事前にスペック表を確認しましょう。


2. 後ろの席でも読める?「スクリーンサイズ」の計算式

「とりあえず100インチあればいいでしょ?」というのも危険です。
参加者の人数と、スクリーンの大きさには「適正視聴距離」という黄金ルールがあります。

一般的に、「スクリーンの高さ × 6倍」の距離までが、文字を識別できる限界と言われています。

  • 100インチ(高さ約1.2m): 約7.2m後ろまで見えます。(教室くらいの広さならOK)
  • 150インチ(高さ約1.9m): 約11.4m後ろまで見えます。(中規模の会議室向け)

もし「縦長の広い会場」で、前方に100インチのスクリーンしかない場合、後方座席の人はスライドの文字がほとんど読めません。 この場合、もっと大きなスクリーンを持ち込むか、中継モニター(サブモニター)を会場の中腹に設置する必要があります。


3. 意外な盲点!「アスペクト比(縦横比)」の罠

最近のパワーポイント資料は、YouTubeなどと同じ「16:9(ワイド)」で作るのが主流です。
しかし、昔からあるホテルや会議室の備え付けスクリーンは、正方形に近い「4:3(スタンダード)」のままになっていることが多いです。

【比率が違うと何が起きる?】
16:9の資料を4:3のスクリーンに映すと、映像が極端に小さくなったり、上下に無駄な余白ができたりします。

事前に「スクリーンの比率は16:9ですか?」と確認するか、比率が合わない場合は16:9対応のスクリーンを持ち込むのがベストです。


4. 機材選定に迷ったら「会場下見」からHERO IS YOUへ

「ルーメンとかインチとか、難しくてよくわからない…」 「会場の機材リストを見ても、適正かどうかわからない」

そんな時は、HERO IS YOUにお任せください。 私たちはイベントの実施が決まったら、必ず担当者様と一緒に「会場下見(ロケハン)」に行きます。

そこで、プロの視点から最適な環境をご提案します。

  • 「この広さなら、備え付けのプロジェクターだと暗すぎますね。高輝度のものを持ち込みましょう」
  • 「後ろの席の人用に追加モニターを置きましょう」

映像が見にくいと、せっかくのプレゼン内容も伝わりません。
クリアで美しい映像環境を整えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

お気軽に何でもご相談ください。 企画段階からご相談することも可能です!

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株式会社HERO IS YOU 代表

松 元太

元イベント制作会社出身。「心が動く映像」と「失敗しない進行」で、企業のハイブリッド開催や動画マーケティングを支援します。年間50件を超える現場を指揮。

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