自社の技術発表会、業界のシンポジウム、大規模なビジネスカンファレンス。
こうした対外的なイベントにおいて、オンライン配信のトラブルは許されません。
映像が止まる、音声が聞こえないといったトラブルは、単なる「事故」ではなく、「主催企業のブランド毀損(信頼の低下)」に直結するからです。
社内会議とは違い、多数のゲスト登壇者や数百〜数千人の視聴者が関わるカンファレンス。
私たちプロの配信業者が、大規模案件で特に意識している「成功のための3つの鉄則」をご紹介します。
1. カンファレンス配信の命綱!ネット回線の「冗長化(二重化)」とは
カンファレンス配信で最も恐ろしいのは、インターネット回線の切断です。
プロの現場では、会場の回線をただ使うだけでなく、万が一に備えた「冗長化(じょうちょうか)」を徹底します。
- メイン回線(有線LAN): 安定した会場のインターネット回線を使用。
- バックアップ回線(LiveUなど): 別の通信キャリア(4G/5G回線)を使用したモバイル回線を用意。
専用の機材を使い、メイン回線が瞬断しても、自動的にバックアップ回線に切り替わるシステムを構築します。 「Wi-Fiがあれば大丈夫」は危険です。来場者が一斉にスマホを繋いだ瞬間に速度が落ちるリスクがあるため、カンファレンスでは「有線LAN + 冗長化」が絶対条件です。
万全の体制を組むため、複数の回線を統合して配信を行います。
2. 運営を円滑にする!登壇者が話しやすい環境づくり(返しモニター・タイマー)
カンファレンスの主役は登壇者です。 彼らが安心してプレゼンに集中できる環境を作ることも、配信業者の重要な役割です。
- 返しモニター(プロンプター): 登壇者の足元にモニターを設置し、「現在のスライド」「次のスライド」「Zoom参加者の顔」を表示します。これがないと、登壇者は常に後ろのスクリーンを振り返りながら話さなければなりません。
- 正確なタイムマネジメント: カンファレンスは分刻みのスケジュールで進行します。「残り時間」を表示するデジタルタイマーを登壇者の見える位置に設置し、進行の遅延を防ぎます。
登壇者が前を向いたままスライドや残り時間を確認できる「返しモニター」の設置例。
素晴らしいプレゼンを引き出すための「裏側の配慮」こそが、イベントの質を高めます。
3. 「放送事故」を防ぐ!スライドと映像のスイッチング技術
複数の登壇者が入れ替わり立ち替わりプレゼンを行うカンファレンスでは、PCの切り替え時にトラブルが起きがちです。
- 「次の人のパワポが出ない!」
- 「切り替えの瞬間にデスクトップ画面が見えてしまった」
これらは非常に見栄えが悪いです。 私たちは「映像スイッチャー」という機材を使用し、裏で次に映すPC画面を準備(スタンバイ)しておきます。
また、ただスライドを映すだけでなく、「登壇者の表情」と「資料」を並べて表示(PinP)したり、企業ロゴを入れたテロップを合成したりと、テレビ番組のような見やすい画面構成を作ることで、長時間視聴のストレスを軽減します。
4. 複雑なカンファレンス運営こそ、HERO IS YOUへ
規模が大きくなればなるほど、確認事項は膨大になります。 しかし、どんなに機材が完璧でも、「人の動き」がバラバラでは失敗します。
HERO IS YOUでは、機材の準備だけでなく、本番と同じ緊張感で行う「通しリハーサル」を重要視しています。
- 登壇者のステージへの登壇・降壇ルートの確認
- マイクの受け渡しタイミング
- 緊急時の対応フロー確認
これらを事前に徹底的にシミュレーションするからこそ、当日は安心して本番を迎えられます。
私たちは単なる機材オペレーターではありません。 主催者様と伴走し、イベントの企画段階から当日の進行管理までをサポートする「配信のパートナー」です。
「絶対に失敗できないイベントがある」 そのプレッシャーを、私たちと一緒に「成功の確信」に変えませんか?


