忘年会のBGM、スマホから流すと著作権違反?企業イベントで失敗しない音楽の選び方

年末が近づいてきました。 社内で「忘年会」や「納会」を企画している企業様も多いでしょう。

しかし、雰囲気作りに欠かせないのがBGM(音楽)です。 「スマホのリストを、そのままスピーカーで流せばいい」 もしそう考えているなら、少し注意してください。

なぜなら、個人のパーティーとは違うからです。 「企業イベント」でのBGM利用は、著作権法違反になるリスクがあります。

さらに、最近増えている「オンライン配信」では、ルールがより厳しくなります。 今回は、忘年会BGMの著作権ルールについて解説します。 また、企業が安全に音楽を楽しむ方法もお伝えします。


1. なぜ会社の忘年会で好きな音楽を流してはいけないの?

結論から言いましょう。 それは、「私的利用」の範囲を超えるからです。

もちろん、自宅で音楽を聴くのは自由です。 しかし、会社が主催する場合は別です。 多数の従業員に向けて音楽を流すと、「演奏権」の手続きが必要になります。 たとえ営利目的でなくても、このルールは適用されます。

具体的には、以下の方法はNGとなる可能性が高いです。

  • 個人のスマホの音楽を、会場で流す
  • YouTubeの映像を、スクリーンに映す
  • 音楽サブスク(Spotifyなど)を流す

特に、サブスクリプションサービスには注意が必要です。 なぜなら、利用規約で「商用・業務利用」が禁止されているからです。


2. ケース別判定:この忘年会BGMはセーフ?アウト?

では、どうすれば良いのでしょうか。 開催場所や形式によって、対応が変わります。

ケースA:ホテルやレストランで開催する場合【〇 セーフの可能性大】 ホテルや飲食店は、JASRACと契約しているケースが大半です。 そのため、お店側がすでに著作権料を支払っています。 つまり、お店の設備でCDを流すなら、主催者が手続きする必要はありません。

  • ※念のため、会場に確認をとっておきましょう。

ケースB:社内の会議室で行う場合【△ 要注意】 社内の会議室は、通常JASRACの契約外です。 そのため、大人数の忘年会で市販曲(J-POPなど)を流すと問題になります。 厳密には、JASRACへの申請が必要です。 無断使用はリスクがあるため、避けたほうが無難でしょう。

ケースC:Zoomなどでオンライン配信する場合【✖ 最大級の注意!】 ここが最大の落とし穴です。 なぜなら、「公衆送信権」という別の権利が発生するからです。

会場の音楽をマイクで拾い、ZoomやYouTubeに乗せるとどうなるでしょうか。 以下の3つの権利に関わってきます。

  • 演奏権(会場で流す)
  • 公衆送信権(ネットに乗せる)
  • 複製権(録画して残す)

これらを全てクリアするのは、非常に複雑です。 また、YouTubeなどはAIがBGMを検知します。 その結果、配信が強制停止(BAN)されるリスクもあるのです。 「会場は楽しいのに、オンラインは配信停止」という事故になりかねません。


3. 著作権を気にせずBGMを用意する3つの方法

「面倒な手続きはしたくない。でも、無音は寂しい」 そう思う方もいるでしょう。 そこで、安全な解決策を3つご紹介します。

① 著作権フリー(ロイヤリティフリー)の音源を使う 例えば、「Audiostock」などのサイトを見てみましょう。 ここでは、商用利用OKのBGMが販売されています。 歌詞のない曲を選べば、会話の邪魔にもなりません。

② JASRACと契約している会場を利用する 前述の通り、権利処理済みの会場なら安心です。 ただし、配信に乗せるのはNGですので注意してください。

③ 配信のプロに任せる 私たちのような配信業者は、フリー音源を多数持っています。 また、技術的な解決も可能です。 例えば、「会場にはJ-POPを流すが、配信にはフリーBGMを乗せる」という方法です。 これなら、権利侵害のリスクを完全に回避できます。


4. 忘年会の配信トラブルを避けるならHERO IS YOUへ

「たかがBGM」と思うかもしれません。 しかし、企業のイベントではコンプライアンスが重要です。 著作権侵害は、意外なリスク要因となり得ます。

特に、オンラインやハイブリッド開催をご検討中なら注意が必要です。 会場とオンラインで、流す音を変えるなどの工夫が求められます。

HERO IS YOUでは、著作権リスクを回避するプランをご提案しています。 もちろん、会場の一体感は損ないません。 「今年の忘年会、どうしよう?」と迷われている担当者様。 まずは一度、私たちにご相談ください。

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